妊活を始めると、自分が不妊症であるかどうか不安に思うことがあるでしょう。
そもそも、「不妊」の定義はどんなものでしょうか。
不妊の定義について、整理してみましょう。
気になるところから読む!
不妊の定義って?

日本産婦人科学会において、
「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく、
通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合」
とされています。
また、同時に定義として
「その一定期間については、1年というのが一般的である」、
という文言が付け足されていますから、まとめると
「1年以上避妊をせずに、性行為を行っているにもかかわらず、
妊娠ができない場合は不妊である」
といった定義になります。
まずは1年間の妊活を
この定義で重要なことは、
「1年以内に妊娠できれば不妊ではない」という点です。
少なくとも病院で不妊症だと診断されていないのであれば、
まず1年間の妊活継続が目標にできます。
1年間様子をみて、妊娠できないようであれば、
産婦人科の受診を検討するべきでしょう。
ただし、卵管癒着など自分の体調で少しでも疑える症状があれば、
そうした時間を待たずに、すぐに病院を受診しましょう。
不妊の定義は2年間ではないの?
この定義を見ると「2年間ではないのか」と疑問を持つでしょう。
実は、日本産婦人科学会は、平成27年8月に再検討を行って期間を短縮したのです。
これは、国内から多くの指摘が寄せられたということも理由の一つですが、
そもそもWHOなどの海外機関では、1年間と定義していたのです。
そうした世界的な判断が、ようやく日本の医療の場でも適用されたことから、
不妊と診断されるケースは、これまでよりも増えてくる可能性が高いでしょう。